青い葉の価値──庭に希少な色を取り入れる

庭づくりで「色」を考えるとき、まず思い浮かぶのは花の色ではないでしょうか。
赤、黄色、白、ピンク、紫……。
花壇ではさまざまな色を楽しむことができます。
では、葉っぱの色はどうでしょう。
特に「青色」の葉を持つ植物は、実はそれほど多くありません。
葉っぱの青色は、意外と希少なのです。
植物の葉といえば、一般的には緑色。
明るい緑、深い緑、黄緑、斑入りなど、緑の中にもさまざまな表情がありますが、そこに「青」が加わると、庭の印象は大きく変わります。
青みを帯びた葉は、どこか涼しげで、落ち着いた雰囲気をつくります。
また、花のように一時的に色を楽しむのではなく、葉そのものが長い期間、庭の景色をつくってくれることも大きな魅力です。
私は、カラーリーフの植物で庭造りをしていますが、宿根草を中心に考えてみると、青い葉を持つ植物は意外なほど限られています。
「青い花」はたくさんあるのに、
「青い葉」はなかなか見つからない。
この希少性こそが、青色のカラーリーフを庭に取り入れる価値のひとつです。
そこで今回のテーマは、「青い葉を持つ、おすすめの植物」です。
私が庭づくりで植えた経験がある、青い葉を楽しめる植物をいくつか紹介します。
【プンゲンストウヒ】ホプシー

青い葉を持つ植物を探すなら、まず候補に入れたいのがコニファーです。
コニファーには、緑だけでなく、青みを帯びた葉を持つ品種が数多くあります。
なかでもおすすめしたいのがプンゲンストウヒ ホプシー。
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トウヒ類の青白い葉は非常に美しく、光の当たり方によってシルバーやブルーに見える独特の色合いがあります。
さらに、常緑性なので一年を通してその色を楽しめるのもポイント。
宿根草の花が少なくなる季節にも、庭の中にしっかりと「青」を残してくれます。
単体でシンボル的に植えてもよいですし、宿根草やグラス類と組み合わせても、全体を引き締める存在になります。
ただ、地植えの場合、樹高がおおきくなるため、コンパクター種(矮性)の品種を選択するのもおススメです。
コニファーを取り入れる際は、是非、青い葉の品種を選定してみてください。
【フェスツカ】グラウカ

細く硬質な葉が美しい、フェスツカ グラウカ。
最大の魅力は、なんといってもその青みの強い葉色です。
銀白色にも見える独特のカラーは、一般的な緑葉の植物と組み合わせることで、色の違いがより際立ちます。
また、コンパクトにまとまりやすいため、花壇の縁取りやロックガーデン、ナチュラルな植栽にも取り入れやすい植物です。
花だけでは表現しにくい「涼しさ」や「乾いた雰囲気」を、葉色だけでつくることができます。
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【ディアネラ】ブルーストリーム

細長く伸びる葉が印象的なディアネラ ブルーストリーム。
名前の通り、葉には美しいブルーのニュアンスがあります。
フェツカのような繊細な草姿とはまた違い、ある程度のボリューム感があり、植栽の中で存在感を出してくれます。
青い葉を持つ植物は、どうしても「小さくまとまったもの」という印象がありますが、ディアネラ・ブルーストリームは、そんな青葉の選択肢を広げてくれる植物です。
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【アカエナ】サッカティクプラ

地面を這うように広がるアカエナ サッカティクプラも、青みを帯びた葉を楽しめる植物です。アカエナは、可愛い色合いの品種が多いです。
低い位置に青色を配置できるため、他の植物との組み合わせにも使いやすいのが魅力。
立ち上がる植物だけでなく、足元にも青を入れることで、植栽全体に奥行きが生まれます。
ただし、夏の直射日光や蒸れに非常に弱いので、日陰で育ててあげてください。
「花の色」ではなく「葉の色」で庭を考える
青い花は、開花している時期にしか楽しむことができません。
一方で、青い葉を持つ植物なら、その色を庭のベースとして長く使うことができます。
もちろん、植物によって青の色合いはさまざまです。
青緑、銀青、青白、グレーがかったブルー。
こうした微妙な色の違いを組み合わせることで、単純に「青い植物を植える」だけではない、奥行きのある植栽をつくることができます。
希少だからこそ、青い葉には価値がある。
庭の中に一株、青い葉の植物を取り入れてみる。
それだけでも、いつもの緑の景色に、少し特別な表情が加わります。
花の色を選ぶだけではなく、
葉の色から植物を選ぶ。
そんな視点で植物を見てみると、庭づくりの楽しみはさらに広がっていくのではないでしょうか。

