【肥料入門】窒素(N)について簡単解説│葉や茎のタンパク質や葉緑素などを作る、植物の基礎肥料!

窒素肥料 葉 園芸雑記
窒素肥料 葉

物の生育に必要な三大要素である窒素(N)、リン酸(P)、カリ(K)。
今回、説明するのは、窒素(N)です。

この、窒素(N)は一般的に「葉」の肥料と呼ばれており、植物を構成するタンパク質や葉緑素の材料となる肥料成分です。

窒素は、植物の生育に欠かせない肥料成分であり、一般的に使用量が多い成分のひとつです。しかし、窒素は不足しても生育に影響しますが、与えすぎても過剰障害が発生するため、注意が必要です。

私の意見ですが、専門家でも研究者でもないので、できるだけ、簡単に説明したいと思います。

こちらの記事を読んでいると、理解が早まると思いますので、先にお読みください。

窒素(N)って?

窒素肥料 葉

窒素は「葉肥(はごえ)」と呼ばれることもありますが、これは窒素が植物の葉や茎の成長に深く関わっているためです。

植物を構成するタンパク質や葉緑素の材料となるため、不足すると葉の色が薄くなったり、生育が悪くなったりすることがあります。

窒素が吸収される形態

窒素肥料 分解過程


植物が窒素を吸収するとき、主にアンモニウムイオン(NH₄⁺)と硝酸イオン(NO₃⁻)の2種類の形態で根から吸収します。

このイオンが、水に溶けていることで根から吸収できるわけです。

このアンモニウムイオン(NH₄⁺)と硝酸イオン(NO₃⁻)の形態についてそれぞれ特徴がありますが、解説にの前に、窒素の無機化についてはこの画像フローを覚えておくと便利です。

この画像フローを覚えておくと、窒素肥料について有機肥料と化成肥料の違い、無機化についても簡単に覚えられます。

アンモニウムイオン(NH₄⁺)の特徴

窒素肥料 アンモニア態窒素

アンモニウムイオンはプラスの電荷を持っており、土壌中では、マイナスの電荷を持つ粘土鉱物や腐植などに保持されやすく、硝酸イオンに比べて土壌中を移動しにくいという特徴があります。そのため、硝酸イオンほど雨や水やりによって流亡しやすくありません。

また、アンモニウムイオンは、土壌中の微生物による硝化作用によって、硝酸イオンへと変化します。この過程では水素イオン(H⁺)が発生するため、アンモニウム態窒素を多く含む肥料は、土壌を酸性に傾ける原因になることがあります。

硝酸イオン(NO₃⁻)の特徴

窒素肥料 硝酸態窒素

硝酸イオンはマイナスの電荷を持っており、土壌中の粘土鉱物などに保持されにくいという特徴があります。そのため、水に溶けた状態で土壌中を移動しやすく、雨や水やりによって流亡しやすい性質があります。

植物の体の基礎を作る(最重要)

窒素肥料 役割

植物は、根から吸収した窒素を利用してアミノ酸を合成し、さらにアミノ酸を材料としてタンパク質をつくります。タンパク質は植物の体を構成するだけでなく、植物の成長や代謝に関わる酵素などの材料にもなります。
イメージとしては、先ほどの無機化の画像フローを逆に感じです。

また、窒素は葉緑素をつくるうえでも欠かせない成分です。

葉緑素は、植物の葉が緑色に見える原因となる色素であり、光合成によって光エネルギーを利用するために重要な役割を果たしています。

このように、窒素は単に葉や茎を大きくするための肥料成分ではありません。植物の体をつくるタンパク質と、光合成を支える葉緑素の両方に関わる、植物の生育に欠かせない成分なのです。

窒素の過剰障害

窒素肥料 過剰障害

代表的な影響のひとつが、葉や茎ばかりが成長して、花が咲く時期が遅れることです。

窒素はタンパク質や葉緑素の合成に関わり、葉や茎の成長を促します。しかし、窒素が過剰になると、栄養成長が優先されやすくなり、花芽の形成や開花が遅れる場合があります。特に、花を楽しむ植物や果実を収穫する植物では注意が必要です。

もうひとつ注意したいのが、植物体内への硝酸態窒素の蓄積です。

植物は根から硝酸イオン(NO₃⁻)を吸収し、体内で還元・同化することでアミノ酸やタンパク質を合成します。しかし、窒素の吸収量に対して、光合成や窒素の同化が追いつかないと、硝酸態窒素が葉や茎に蓄積することがあります。

特に、ホウレンソウやレタスなどの葉菜類では、窒素肥料の与えすぎや日照不足などによって、硝酸態窒素が多く蓄積する場合があり、食味の低下につながる場合があります。

窒素の欠如障害

窒素肥料 欠如障害

窒素が不足すると、葉緑素を十分に生成できなくなり、葉の色が薄くなったり、黄色く変色したりします。特に、窒素は植物体内で移動しやすい成分なので、不足すると古い葉から窒素が新しい葉へと移動します。そのため、一般的には新しい葉よりも古い葉から黄化が始まります。

また、窒素はタンパク質の合成にも必要なため、不足すると葉や茎の成長が鈍くなり、植物全体が小さく育つ傾向があります。

さらに、葉の数や大きさが十分に確保できなくなることで、光合成を行う能力も低下し、植物全体の生育に影響します。

窒素肥料は、比較的吸収させ易い肥料のため、欠如気味の場合、化学肥料の追肥で対応ができます。

代表的な窒素肥料

窒素肥料 代表的な肥料

有機肥料

油粕

化成肥料

尿素(一番安価)、硫安

アミノ酸肥料について

窒素肥料 アミノ酸肥料

アミノ酸肥料は葉面散布にも利用されます。葉の表面からアミノ酸を直接吸収できるため、根からの吸収とは異なる経路で窒素を補給できます。

一方、葉面散布したアミノ酸肥料がすべて葉に吸収されるわけではありません。葉に吸収されず、地面に落ちたアミノ酸は、土壌中の微生物によって分解されます。

その過程で、アミノ酸に含まれる窒素はアンモニウムイオンなどに変化し、さらに硝酸イオンへと変化する場合もあります。

つまり、葉に付着したアミノ酸は葉から直接吸収され、土壌に落ちたアミノ酸は微生物によって分解され、窒素肥料として利用されるという違いがあります。

特に、野菜や果実を収穫する植物は、アミノ酸を効率よく吸収でき、食味があがるため、個人的にはこの方法がおススメです。

まとめ

まとめ

いかがでしたか?
窒素について、最低限知っとくべき内容をまとめてみました。

窒素を知ることで、肥料の知識が少し広がると思います。

是非、あなたの家庭菜園やガーデニングライフに役立ててみてください。

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